111224_「主の降誕夜半ミサ」 in 西新
2011-12-27



安積道也氏のブログで、
クリスマスイブのミサでオルガンを弾くという情報を見つけたので、
早速出かけてきました。

教会のホームページを見ると、その日は19時と22時にミサが予定されている、
安積氏が弾く予定なのは22時の回だということなんだけど、
どうせなら両方、ということで、夕方の西新へ。

街はすっかりクリスマスで、カップルばかりと思いきや、
「おひとりさま」も数多く、安心して歩けます。
軽く腹を満たした後、教会を探します。
脇山口から南へ5〜6分歩いたところを左にまがった奥に、赤いテールライト、
「ん?、あのあたりか・・・」

超満員でした。
私のように、信者ではない方も多い模様、
オルガンの演奏と聖歌隊のキャロルを聴きながら
渡されたキャンドルの炎を見つめるうちに、ミサの開始です。

典礼文通り進んでゆきます。
Kyrie,Gloria,ニケア信教,Sanctus,Agnus Dei,
すべて日本語というのが、なかなかむず痒い、かな・・・

つつがなくミサは終了すると、耳をそばだてるアナウンス!
「下に暖かい飲み物を用意しておりますので、お立寄りください」
早速、行ってみまーす。

用意されていたのは、暖かいコーヒー、お茶、
さらにテーブルには、サンドイッチやおにぎり、サラダ、
もうひとつのテーブルには、白玉入りのぜんざいなんかもありました。
信者のおばさま方の手作りのようで、お給仕なさる笑顔が実に美しい!
ありがたく、頂戴します。

商店街まで出て、しばらく時間をつぶしてもどってみると、
あたりはひっそり・・・
10時の回は、さきほどのような大混雑にはならない様子です。

禺画像]

オルガン席には安積氏の姿、
今回は聖歌隊はナシのようですね。

「通常文をグレゴリオ聖歌で、
      固有唱はプロテスタントの方も知っている聖歌を選びました。」
とのこと。
入場時に渡されるパンフレットに楽譜が載っていて、
ふりカナつきでラテン語の歌詞が掲載されています。
ラテン語の響きが、なかなか座りが良いな。

それにしても、オルガンの演奏が素晴らしい!
普通、伴奏に徹して補助に回りがちなオルガンが、
安積氏の手にかかると、
もっと積極的に、自身をミサに投影してくるような感じがします。
ミサの流れが少し停滞することがあっても
つつがなく流れるのとは違った緊張感で
いつもとは違った奥行きの深さを与えているように思いました。

同じ語句を繰り返す部分の伴奏が、毎回違った変奏で演奏されると、
聴くものは、その意味するところに思いを及ぼす、
スムーズに運ぶ事のみが重要視されると、置き去りにされてしまいがちになるものを、
しっかりと受け止める役目を、このオルガンが果たしているような気がしました。

司祭たちが退場し、ミサが終了した後、
参列者が退場する後ろで、オルガン演奏が続きます。
キラキラと輝く光が堂を埋め尽くすような響きが高まり、
大きなクライマックスのあと、静かに演奏が終わると、
残って聴き続けておられた方々から大きな拍手が湧き起こります。

近くに立っておられた司祭の顔には、満足そうな笑顔が輝いておりました。

[コンサート report]

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